当社が常に追い続けております製菓用小麦粉のメインコンセプトとして「できるだけグルテン形成が少なく、また泡立て気泡を優しく包んで壊さないもの」ということを、大正初期の時代からの秘伝として独特の粉作りを引き継ぎ、さらに改良を重ねて参りました。当社はもてる技術と更新された生産設備をフル活用し、皆様の細やかなご要望にお応えしたいと考えております。
さらに私どもは、単によい小麦粉だけでなく、美味しいお菓子や、お料理のできる素材として優れた小麦粉作りに懸命に取り組み、製菓・製パン・製麺などの二次加工のお得意様、ならびに消費者の皆様にご満足していただける製品の供給を心がけてまいります。
伝統は守ることではなく継続していくこと。良い物は残し、またベースとしながら、その時代に合ったより良いものを追求し、創造していくことがメーカーとしてのロマンであると思っております。
商号 | 株式会社増田製粉所 | |
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代表者 | 代表取締役社長 伊藤 勇 | |
設立 | 明治41年5月25日 | |
営業品目 | 小麦粉、ふすま | |
資本金 | 35,000万円 | |
株主 | 日東富士製粉(株)(100%) | |
売上高 | 5,335百万円(平成30年3月期) | |
主要取引銀行 | (株)三菱UFJ銀行 | |
所在地 | 本社・工場 | 〒653-0021 神戸市長田区梅ケ香町1丁目1番10号 TEL(078)681-6701 FAX(078)681-6710 URL https://www.masufun.co.jp/ |
東京支店 | 〒104-0033 東京都中央区新川1丁目3番17号 新川三幸ビル2階 TEL(03)5117-8945 FAX(03)5117-8946 |
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子会社 | 兼三株式会社 (神戸地区代理店) |
明治39(1906)年 | 増田増蔵が米国ポートランドのセンテニアル製粉会社と共同で神戸市の現在地に製粉工場を建設し、増田増蔵製粉所として事業を開始 |
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明治41(1908)年 5月 | 株式会社組織に改め株式会社増田製粉所を設立(資本金50万円) |
昭和20(1945)年 2月 | 第二次世界大戦の空襲により工場を焼失 |
昭和21(1946)年 2月 | 工場を復興 |
昭和30(1955)年 5月 | 神戸証券取引所に上場(資本金5,000万円) |
昭和36(1961)年10月 | 神戸証券取引所閉鎖にともない大阪証券取引所、市場第二部に上場 |
昭和37(1962)年 1月 | 原料サイロを新設し、倉庫業、港湾運送事業を開始 |
昭和37(1962)年11月 | 東京営業所を開設 |
昭和48(1973)年 1月 | 牛牧場(神戸ファーム)を開設 |
昭和48(1973)年 6月 | 大阪出張所を開設 |
昭和49(1974)年 6月 | フラワーサイロを新設 |
昭和53(1978)年 6月 | 資本金を5億円に増資 |
昭和62(1987)年 6月 | 加工技術センターを新設 |
平成 7(1995)年 1月 | 阪神・淡路大震災 |
平成 8(1996)年12月 | 東京営業所を東京支店に昇格 |
平成11(1999)年 7月 | 本社工場設備を一新 |
平成12(2000)年 3月 | ISO9001:1994の認証を取得 |
平成12(2000)年 9月 | ふすまバラ出荷設備を新設 |
平成15(2003)年 3月 | 小袋工場新設 |
平成15(2003)年 4月 | 小麦粉パッカーライン新設 |
平成15(2003)年 6月 | ISO9001:2000の認証を取得(本社工場、東京支店) |
平成15(2003)年12月 | ふすまサイロ新設 |
平成16(2004)年10月 | 製品倉庫新設 |
平成16(2004)年11月 | テンパリングサイロ、フラワーサイロ新設 |
平成17(2005)年 4月 | 家庭用ミックス工場新設 |
平成17(2005)年10月 | 自動立体倉庫新設 |
平成19(2007)年 2月 | AIBフードセーフティ監査を受審し”EXCELLENT”の評価を獲得 |
平成19(2007)年 6月 | 製粉工場に給気システムを新設 |
平成21(2009)年 3月 | 日東富士製粉株式会社と業務提携 |
平成21(2009)年 4月 | ISO9001:2008の認証を取得(本社工場、東京支店) |
平成22(2010)年 7月 | 大阪出張所を閉鎖 |
平成23(2011)年 3月 | 畜産事業を全国農業協同組合連合会へ事業譲渡 |
平成25(2013)年 7月 | 大証と東証の株式市場統合にともない東京証券取引所市場第二部に上場 |
平成29(2017)年12月 | 業務用小麦粉、ふすま製品のハラール認証を取得 |
平成30(2018)年 2月 | 日東富士製粉株式会社による完全子会社化にともない東京証券取引所市場第二部上場を廃止 |
平成30(2018)年 6月 | FSSC22000・ISO22000の認証を本社・工場で、ISO22000の認証を東京支店で取得 |
平成30(2018)年 8月 | 子会社カネス製麺株式会社の株式を株式会社神明に譲渡 |
当社は、2018年6月に、世界的に認められた食品安全の規格FSSC22000、ISO22000の認証を本社・工場で、ISO22000の認証を東京支店で取得しました。この食品安全マネジメントシステムに基づいて、お客様に安全・安心な製品をお届けするため、食品の安全、品質の向上に今まで以上に努めてまいります。
当社は、近年の食の安全・安心に対する社会的関心の高まりを受けまして、「AIB食品安全統合基準※」に基づいた活動を展開し、製品への異物混入防止をはじめとした食品安全対策に取り組んでいます。
2017年3月にAIBフードセーフティ監査※を受審し、“EXCELLENT”の評価を得ました。
小麦粉がどのような用途に使われるのかを考え、そのために最も適した原料小麦を選ぶことが、高品質の小麦粉を作るための第一歩です。
当社では、原料小麦から小麦粉の出来上がりまでの多くの工程で、厳しい検査を行い、定められた品質、規格に合った小麦粉になっているかを詳しく調べます。
工場で製造された小麦粉やプレミックス粉が、お客様に満足していただける品質になっているかどうか、パン、ケーキ、麺などのそれぞれの用途に応じて加工テストを行います。
さらに現在の品質に満足することなく、より高品質で、お客様にとっての使いやすさを求めて、小麦粉やプレミックス粉などの新製品の開発を繰り返し続けています。
お客様へのアフターサービスの一環として、トレンディーな話題を取り上げて、パンやケーキの講習会を適時開催しています。
また、お客様からのご依頼により、レシピ作りや試作など、「お客様の研究室」としての役割も果たしております。さらに、小麦粉加工技術に関するお問い合わせやご相談にも応じています。
容器包装をはじめとするプラスチックごみが原因となり、世界中で海洋汚染が深刻化していることは、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
世界中で年間約800万トン(※)ものプラスチックごみが海へと流れ込んでいるといわれています。そしてそれは、そこに棲む魚類、海鳥、ウミガメなど海洋生物たちの尊い生命を脅かしているのです。
(※)(出典)環境省;令和2年度版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書
また2019年の調査では、日本国内で排出される一般系廃棄物(産業系廃棄物を除いたもの)のプラスチックごみ412万トンのうち実に77.2%が容器包装等によるものであるという調査結果も出ています。
このような現状を背景として、いま国内外でプラスチック製容器包装の削減が求められているのです。
プラスチックごみ(一般系廃棄物)の内訳
(出典)一般社団法人 プラスチック循環利用協会
プラスチックは、化石燃料由来の素材です。このままプラスチック製品の使用が増加していくと、限りある化石資源の枯渇を招くだけでなく、温室効果ガスの発生により地球温暖化にも影響を及ぼします。
また、プラスチックに関しては、低温で焼却するとダイオキシンなどの有害物質を発生するというデメリットも指摘されています。高温の焼却施設で処分できない国や地域では、大気汚染の原因ともなり得るのです。
植物由来である紙は、プラスチックと比べても環境への負荷が低く、また再資源化も容易な素材です。そのため、容器包装の原材料においても、プラスチックから紙へと見直しを図る動きが活発になってきているのです。
増田製粉所では、製造する全ての家庭用小麦粉製品(※)の包装材に紙を使用することにより、年間で約3.5トンのプラスチック容器包装を削減しています。
(※)一部プレミックス粉製品を除く
私たち増田製粉所では、紙パッケージの採用を通じて、環境に配慮した取り組みを推進してまいります。
持続可能な社会の実現のために、私たちひとりひとりの小さな取り組みが、やがて大きな実を結ぶことになるでしょう。次の世代も安心して暮らせる地球を私たちの手で残していきたいですね。